くじら通信51号

2012.04.15発行

お施主様インタビューその38

【バリアフリーと全館床暖房で快適リフォームの住まい】

 K様邸 【お引渡し】平成20年6月 【建設地】秋田市広面 【延床面積】約84坪

【リフォームしようと思ったきっかけ】

今回は広面にお住まいの木内様にインタビューいたしました。木内様はザ・ブーンやオーパスなどの太平山観光開発の社長様です。昨年オーパスで開催した当社のイベントでも大変ご協力いただきました。木内様に大型リフォームにいたるまでの経緯をお聴きいたしました。

「昭和51年に建て、増築やリフォームを何度か繰り返しました。風除室を造り、母の寝室には床暖房を施工。これで安心!と思っていた矢先、平成19年に母が倒れてしまいました。段差の多い家でしたので、母が転んで怪我しないようにバリアフリーにし、暖かい家

にしようと思ったのがきっかけです。以前から直してもらっていたので迷うことなく松美さんにお願いしました。」

【新しい家になって】

「母が退院し、新しい家に帰って来たとき、あまりの変化で驚かないように1階の間取りは極力変えないようにしました。母は今後、歩くことが困難になるかもしれないと言われたので仏間→寝室→トイレ→浴室と1本のラインにし、生活しやすい動線にしました。」

お母様の寝室につながる仏間の戸を開放すると明るく、大きなひとつの空間になります。なんと驚くことにお母様が退院後、新しい家をとても喜び、仏間から浴室までの長いラインをゆっくりと歩いていたのだそうです。広々とした明るい空間を歩くことは、お母様にとって良いリハビリになっていたようです。残念なことに一昨年お母様は亡くなられましたが木内様がお母様の為にリフォームし、段差のない暖かいお家で過ごせたことをとても喜ばれたと思います。

【家造りのこだわり】

「仏間に行くにはリビングを通る間取りなのですが、お客様をお通しするときにリビングに家族がいるとお互い気を遣うのでは、と思いました。廊下があればと考えたのですが、廊下を設けるとリビングが狭くなりますし、暗くなってしまいます。設計の伊藤さんに相談し考えた結果、リビングには透明なアクリル板の間仕切り扉を入れてもらいました。

扉を閉めると玄関から仏間までひとつの廊下になります。また、中央の部分に目隠し用のフィルムを貼りました。おかげで明るさはそのままですが通る人の目線はあまり気になりません。これはとてもよかったと思いました。他にこだわったのは収納です。特に和服のタンスにはこだわりました。これも設計の方に色々と希望をいって造ってもらいました。おかげで大変使いやすく、とても気に入っています。」

和服の収納タンスがあるお部屋には筝と十七絃・三絃がありました。お嬢様の史子様は奥様が筝を演奏している姿を見て4歳から始めたのだそうです。今では教室も開くほどの活躍ぶり。今月 日に国民文化祭サテライトセンターで開催される邦楽コンサートでも演奏されるそうです。また、こだわって造られたタンスには数え切れないほどのステキな和服がありました。『どれくらいあるのですか?』とお聞きしたのですが奥様も史子様もあまり多くてわからないとのこと。本当に素晴らしかったです。

「あとは2階の本棚です。以前はスチール製の本棚だったのですが地震の時に倒れてしまい、あとから松美さんにお願いして造ったものです。本に合わせてそれぞれ幅や奥行の違う棚になっており、大変使いやすい自慢の棚です。」

とお話ししていただきました。

【家造りのこだわり】

「2階には5部屋あり、妻の速記事務所や家族の寝室があります。ホールは第2のリビングとなっていて、キッチンやテレビもあり、家族や事務所の方々みんなで活用しています。

また、そこに備えつけた造りつけのカップボードは耐震性の高いものにしました。おかげで昨年の地震のときは、耐震ロックが働き、なにも壊れず無事でした。」

大勢の方が利用される2階のホールはキチンと片付いていました。羽目板の天井は、赤みが増し、木の雰囲気がとても癒される空間でした。

【松美の家に住んでみて】

「やはり家中の温度差が少ないことがすごくよかったと思います。特に亡くなった母が脱衣所と浴室との温度差が無いのでお風呂に入るのをとても喜んでいました。妻の母も同居しているのですが、段差がないので掃除機もスムーズに使うことが出来、毎日楽しんで掃除をしてくれます。また、『住む人に合わせて間取りを自由に変えられる』という所も気に入っています。十年後、家族が増えているかもしれないし、減っているかもしれない。松美の丈夫な構造体のおかげで家族に合わせた間取りや模様替えも簡単にできるというところが、松美の家の自慢できる大きな特徴だと思います。」と、嬉しいお話を伺いました。

【インタビューを終えて】

今回はお忙しい中、インタビューを受けていただき、本当にありがとうございました。木内様ご家族は皆さん大変仲が良く、絵に書いたような理想のご家族でした。また、猫が大好きで、人懐っこく可愛らしい猫を5匹も飼っています。各部屋に設けた猫用の出入口を猫ちゃん達はちゃんと利用してくれているとのことでした。またご自宅はお掃除がしっかりされてました。84坪もある広いお家をお掃除するのは、とても大変なことだと思います。お庭もキレイにお手入れされていて木内様の几帳面さがうかがえました。以前あった塀も全て取

り、広々とした開放的なお庭になりました。見渡しが良いことから防犯対策としても効果を発揮しているそうです。今回色々なお話を聴くことができ、大変勉強になりました。

これからも末永く親戚づきあいをさせていただきたいと思います。ありがとうございました。

くじら通信51号の全ページをご覧になりたい方はこちらよりダウンロードできます。

77
0